米Docker、インフラツールキット「InfraKit」をオープンソースに
米Dockerは10月4日、インフラツールキット「InfraKit」をオープンソースソフトウェアとして公開した。自己修正型のインフラを構築・作成できるという。
ドイツ・ベルリンで開催中の「LinuxCon Europe 2016」で発表されたもの。InfraKitはインフラの自動化を簡素化するもので、宣言型のインフラの状態、アクティブモニタリングを自動修復可能なコンポーネントにすることで実現する。コンポーネントが協業し合い、インフラの状態がユーザーが設定している仕様とマッチするようにする。6月に公開したタスクスケジュールのためのツールキット「SwarmKit」で導入した、コンテナオーケストレーションのための宣言型ツールキットのインフラ版としている。
ニーズに合わせてプラグインと呼ばれるアクティブなプロセスを作成し、接続する。これらが現在のインフラの状態をみるアクティブなコントローラーとして機能する。プラグインインターフェイスの定義は言語非依存で、Dockerで採用されているGo以外の言語でも実装できるという。プラグインはDockerコンテナなど異なる形でパッケージ、実装できるという。設定にはJSONを利用する。
InfraKitはDocker for AWSおよびDocker for Azure開発中に開発がスタートした。開発チームによると、Dockerの採用が進むにあたってさまざまな分散システムユーザーのニーズに対応しなければならず、インフラと接続するコンポーネントを多数作成した。これをコミュニティーに還元するとしている。
InfraKitはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。
InfraKit
https://github.com/docker/infrakit