Linuxカーネル4.3リリース、ext3ドライバが廃止されext4ドライバでのサポートに変更される

 Linus Torvalds氏は11月1日、Linuxカーネル4.3を公開した。Intelの最新世代CPU「Skylake」のサポートが有効となったほか、ファイルシステムではext3ドライバが削除されるなどの変更が加わっている。

 8月末に公開されたカーネル4.2に続く最新版となり、7回のリリース候補(RC)を経ての公開となった。

 ファイルシステム関連の大きな変更点として、ext3ドライバが削除された。本バージョン以降ではext4ドライバでext3ファイルシステムが扱われるようになる。btrfsではTRIMパッチ、RAID 5/6対応の修正など多数の修正が加わったほか、XFSでも多数の修正が加わった。

 ハードウェア関連では、Intelの「Skylake」第9世代のグラフィックプロセッサのサポートがデフォルトで有効になった。NvidiaのNouvearu DRMドライバも強化され、AMDのR9 Fury Fijiグラフィックプロセッサの初期サポートも加わった。多数の新しいドライバが加わり、ARMではバグが修正された。VMware向けのOpenGL 3.3サポートも加わった。

 ネットワーキングでは、新しいトンネリングメカニズム、仮想ルーティングドメイン、識別子ロケーターアドレス(ILA)などの機能を導入した。ILAはIPv6でのみ利用できるもので、データセンターでの各タスクに固有の識別子を割り当て、IPv6ネットワークアドレスに組み込むことでタスクがマシン間で移動する際にルーティングを変更できるという。

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