HTTPS普及を推進するプロジェクト「Let’s Encrypt」、Linux Foundation傘下に

 Linuxを推進するThe Linux Foundationは4月9日(米国時間)、暗号化を推奨するプロジェクト「Let’s Encrypt」をLinux Foundationの協業プロジェクトとしてホスティングすることを発表した。電子フロンティア財団(EFF)、Mozilla、Cisco Systemsなど4社が設立メンバーとして参加している。

 Let’s Encryptは非営利団体Internet Security Research Group(ISRG)が2014年秋に発表したプロジェクト。「SSL/TLSをすべてに」として、Web全体の安全性を改善することをミッションに掲げており、サーバー証明書の問題を解決すべくWebサイト所有者が無料で証明書を利用できるようにする。最新のセキュリティ手法とベストプラクティスを実装したプラットフォームとしての役割を目指し、証明書取得のためのプロセスを自動化し、かつ数分で取得できるようにするという。

 Let’s EncryptがLinux Foundationの協業プロジェクトになったことに伴い、ISRGもLinux Foundationでホスティングされ、Linux Foundationの支援を受ける。プロジェクトの運営、管理などの知識をLinux Foundationから受けることで自分たちのミッションにフォーカスできる、と経緯を説明しており、Linuxのみに注力しているのではないと記している。

 設立メンバーは電子フロンティア財団(EFF)、Mozilla、Cisco、 Akamai Technologiesの4社。このほかゴールドメンバーとしてIdenTrust、シルバーメンバーにAutomatticの合計6社が参加している。またISRGを通じて、ミシガン大学の研究者も協力する。

The Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/

Let’s Encrypt
https://letsencrypt.org/