Linuxベースの多機能ネットワークゲートウェイシステム「Untangle 10.0」リリース

 米Untangleは9月18日(米国時間)、Linuxベースのネットワークゲートウェイ「Untangle 10.0」を発表した。無料版(Lite版)とサブスクリプション形式の有料版(Standard版とPremium版)があり、同社Webサイトよりダウンロードできる。

 Untangleはプラグイン機構を持つLinuxベースのネットワークゲートウェイシステム。Linuxカーネルおよびルーティングやファイアウォールシステム、設定ツールなど一式を含んだLinuxディストリビューションの形で配布されている。コンテンツフィルタリング、ウイルスおよびスパム対策、侵入防御、帯域制御、VPN、SSL VPNなどのアプリケーションが利用できる。実装件数は約4万にのぼり、200万人以上のユーザーを保護しているという。

 最新版は「過去5年で最大のアップデート」としており、新機能「HTTPS Inspector」が導入された。HTTPS通信の完全解読により、フィルタリングのWeb Filter、Application Controlなどのアプリケーションを適用してトラフィックをスキャンできるという。暗号化されていないHTTPと同レベルの管理が可能になるとしている。

 ネットワークアーキテクチャをリファクタリングし、IPv6とIEEE 802.11qタグもサポートした。WANのSLAAC(ステートレス自動設定)などが可能になる。これに合わせ、ユーザーインターフェイスも簡素化した。

米Untangle
http://www.untangle.com/