プラグインメカニズムを導入、ブラウザべースのJSエディタ「Scripted 0.4」リリース

 米SpringSourceは3月5日、Webブラウザ上で動作するコードエディタ「Scripted 0.4」をリリースした。エディタコンポーネントのアップデートによる新機能の追加や、コードスニペット機能およびツールチップ機能の強化、プラグイン機構のサポートなどが行われている。

 ScriptedはWebブラウザ上で動作するコードエディタ。Eclipseが開発しているWebブラウザ上で動作するIDE「Orion」のコードエディタコンポーネントをベースとしている。Node.jsを利用して実装されており、ローカルでScriptedサーバーを稼働させての利用が想定されている。HTMLやJavaScriptコードの編集にフォーカスしており、シンタックスハイライト、コンテンツ支援、識別子のツールチップ表示、JSbeauty統合などの機能を備える。

 Scripted 0.4は1月にリリースされたバージョン0.3以来のリリースとなる。Orion由来のコンポーネントがアップデートされ、改行処理の改良やホワイトスペースの表示といった新機能を活用できる。また、コードテンプレートやスニペット機能も改良されており、コードを選択した状態でCtrl+Spaceを入力することで入力候補が表示される。関数や変数にカーソルを合わせた状態で表示されるツールチップでは、JSDoc形式でソースコード中に記述された情報を表示できるようになった。ツールチップに表示される情報も改善されている。そのほか、黒系の背景色を採用した「Dark theme」の追加、自動インデント機能や入力支援ツール「Emmet」サポートなども組み込まれた。

 JavaScriptで記述されたプラグインを使ってScriptedを拡張できる機能も加わった。プラグインはAMD形式のモジュールとして提供され、動的にクライアントにロードされる。たとえば無駄なホワイトスペースを保存前に削除するものや、新たなキーバインディングを追加するもの、ユーザーに対して情報を提示するものなどが作成できるという。

 Scripted 0.4はGitHubのページより入手できる。ライセンスはEclipse Public License。利用にはNode.jsが必要。

Scripted
https://github.com/scripted-editor/scripted

米SpringSource(米VMware傘下)
http://www.springsource.org/