コンパクトなLinuxディストリビューション「Tiny Core Linux 4.2」リリース、導入しやすい「Tiny CorePlus」が追加

 超軽量のLinuxディストリビューション「Tiny Core Linux」を開発するTeam Tiny Coreは12月26日、最新版となる「Tiny Core Linux 4.2」を公開した。より簡単にTiny Coreを導入できる「Tiny CorePlus」も追加されている。

 Tiny CoreはRobert Shingledecker氏が開始したプロジェクトで、モジュラー構造と拡張機能を組み合わせるというコンセプトを持つLinuxディストリビューション。ファイルサイズの合計が約11MBと軽量で、RAM上で展開して動作し、高速、シンプル、高い安定性などの特徴を持つ。USBメモリやCD/DVDから起動して利用できるほか、ハードディスクへインストールして利用することも可能。

 バージョン4.2はより高度なモジュラー化に向けたTiny Core全体のリファクタリングが行われ、Xvesa.tcz、Xlibs.tcz、Xprogs.tcz、fltk-1.10.tcz、flwm.tcz、wbar.tczなどの拡張もアップデートされている。このほか、細かな変更や更新が施されている。

図1 Tiny Core Linuxの標準デスクトップ
図1 Tiny Core Linuxの標準デスクトップ

 本バージョンより導入された「Tiny CorePlus」は「MultiCore」を置き換えるもので、Tiny Coreのコンセプトを容易に利用できるよういくつかの拡張機能があらかじめ導入されている。ファイルサイズは48MBと大きくなっているが、ブートマネージャーでウィンドウマネージャーや起動オプションを選択でき、ウィンドウマネージャーはFLWM、FLWM Classic、JWM(Joe’s Window Manager)、ICE Window Managr、Fluxbox、Hackedboxなどから選択できる。

図2 Tiny CorePlusでは起動時に環境を選択できる
図2 Tiny CorePlusでは起動時に環境を選択できる

 Tiny Core LinuxとTiny CorePlusはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Tiny Core Linux
http://distro.ibiblio.org/tinycorelinux/