CPUにAtomを採用するLinuxベースのロボット「Qbo」、間もなく登場?

 ベンチャー企業TheCorporaが5月20日、オープンソースロボット「Qbo」のスペックを発表した。制御システムとしてAtom搭載の小型マザーボードを採用、OSにはLinuxを使用している。

 TheCorporaによると、Qboは人工視覚、音声認識、音声合成などの分野の最新技術を実験することを目的とし、ハッキング可能な低価格なロボットを作成することを目標に開発したという。CPUとしてIntelのAtom、チップセットにNvidiaのIonを搭載したMini-ITX規格マザーボードを採用している。

 身長456ミリメートル、幅が314ミリメートル、奥行きが292.5ミリメートル、体重は9〜11キログラム。電源には充電式のバッテリを使用する。頭部は4基のサーボモータによる位置制御が可能で、上下および左右に動かせるという。また、2基の無指向性マイクと1基の単一指向性マイク、2基の高解像度Webカメラ、口部および鼻部に20基および1基のLEDを搭載している。

 また、導体部には4基の超音波センサ、2基のスピーカー、20×4のLEDディスプレイを搭載。磁気式ロータリーエンコーダ付きDCモータで駆動する車輪も備えている。

 Qboは無線LAN/Bluetoothによる遠隔操作が可能で、ステレオビジョンや音声認識、音声合成、Webコントロールパネルといった機能が利用可能。独自のAPIによる操作も可能とのこと。最初にQbo情報を取り上げたロボット情報ブログのGetRoboによると、TheCorporaのソフトウェアはJavaとC++で作成されているとのことだ。

 TheCorporaのWebサイトでは「間もなく登場(coming soon)」として、最新情報の登録受付を開始しているが、具体的な発売時期などについては明らかにしていない。

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OSにLinuxを採用するロボット「Qbo」

TheCorpora
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