電子メールクライアント「Sylpheed 3.0」、5年ぶりメジャーアップデート

 SRA OSS日本支社(東京都豊島区)は2010年2月24日、電子メールクライアントソフト「Sylpheed 3.0」を公開した。同社が開発を支援しているオープンソースソフトの最新バージョンで、5年ぶりのメジャーアップデートとなる。バージョン2.0のリリース以降、計383の機能追加・改良を行った。

 Sylpheedは軽量・高機能を特徴とするメールクライアントで、Linux、Windows、Solaris、BSD Unix、Mac OS X などの幅広い環境で動作する。Sylpheed 3.0ではマルチスレッド化が行われ、メールの受信や振り分けやIMAPフォルダへのアクセス途中でも、メール作成など他の操作ができるようになった。

 機能面では、アドレス帳の機能を改善し、より効率的にアドレスの操作・整理ができるようにした。インストール直後のセットアップ画面も改善し、簡単にGmailアカウント設定ができる。さらに処理速度の向上やプラグイン機能の追加などを行った。

 動作環境はLinuxまたはPOSIX準拠のUNIX系OS、Windows 2000/XP/Vista/7。ライセンスはGPL。Sylpheedは、プログラマーの山本博之氏が開発するメールソフト。SRA OSSは、2006年から山本氏を迎えて開発を全面支援している。

Sylpheed
http://sylpheed.sraoss.jp/

SRA OSS日本支社
http://www.sraoss.co.jp/