Cygwin 1.7系初となるメジャーリリース「Cygwin 1.7.1」リリース

 12月23日、Windows向けのLinux互換環境「Cygwin」の新版「Cygwin 1.7.1」がリリースされた。Cygwin 1.7系では初となる安定版リリースで、IPv6サポートの追加やデフォルト文字コードがUTF-8になるなど、多数の変更が行われている。

 CygwinはLinux APIをエミュレーションするDLL(cygwin1.dll)と、ツールコレクションから構成される「Linux風環境」。Cygwinを導入することで、Windows上でLinux/UNIX互換のシェルや各種ツール、ライブラリなどを利用できるようになる。また、Linux/UNIX向けソフトウェアをWindows環境に移植する際にも多く用いられている。

 Cygwin 1.7.1では、従来レジストリに記録されていたマウントテーブルがLinuxと同様/etc/fstab以下に保存されるようになったほか、複数のCygwin環境をインストールして共存可能になった。また、デフォルトの文字コードがUTF-8になり、国際化機能も強化されている。そのほか、260文字以上のパス名のサポート、IPv6サポート、新たな認証機能の追加なども行われている。

 なお、サポートする動作環境として新たにWindows 7およびWindows Server 2008 R2が追加された。いっぽう、Windows 95/98/Meはサポート対象から外されている。

Cygwin
http://cygwin.com/

Cygwin 1.7.1のリリース告知
http://cygwin.com/ml/cygwin-announce/2009-12/msg00027.html

Cygwin 1.7系の新機能および変更点
http://cygwin.com/cygwin-ug-net/ov-new1.7.html