米Red Hat、RHEL 5.4に対応した「Red Hat Enterprise MRG 1.2」を発表
米Red Hatは12月7日、リアルタイム機能を統合したLinuxディストリビューションの最新版「Red Hat Enterprise MRG 1.2」を発表した。クラウドおよび仮想化対応などが強化されている。既存顧客は「Red Hat Network」経由で自動アップデートされる。
MRGはメッセージ(M)、リアルタイム(R)、グリッド(G)の3つをRed Hat Enterprise Linux(RHEL)向けに最適化したプラットフォーム。Red Hat Enterprise MRG 1.2では「Red Hat Enterprise Linux 5.4」に対応、仮想化製品ポートフォリオ「Red Hat Enterprise Virtualization」と組み合わせ、社内クラウドを構築できる。
また、メッセージ関連機能のインフラや性能が改善されており、Infinibandのスループットが1システムあたり毎秒150件に達するなどのベンチマーク結果が出ているという。ハードウェアの遅延を検出するツール「rteval」も導入され、ハードウェアからOSまでを含めたインフラ全体でリアルタイムワークロードに最適化した性能を提供できるとしている。
グリッド関連機能の改善点としては、KVMベースの仮想マシンスケジュール機能への対応が挙げられる。Webサーバーなどのアプリケーションを分散クラウド環境で動かすようスケジュールすることで、クラウドの拡張性を引き出せるという。土台技術であるオープンソースプロジェクト「Condor」も最新版を採用、高性能コンピューティング技術を利用できるという。
米Red Hat
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