Linuxコンソーシアムが発展的解散、新団体「OSSコンソーシアム」が発足

 Linuxコンソーシアムは2009年6月2日開催した第11回通常総会で解散を決定、有志メンバー企業が新たにオープンソース・ビジネスを推進する新団体「OSSコンソーシアム」を発足させた。活動の範囲をLinuxの普及から、オープンソースソフトの普及に強化・拡大する発展的解散となる。

 Linuxコンソーシアムは、1999年の設立から10年を経過し、当初の目的であるLinuxの普及推進が達成されたとして活動終了を決定した。一方で、実践的な部会活動を継続するために、現状の組織・部会をそのまま引き継ぎながら、よりビジネスにつながる活動を行うための新団体を立ち上げた。

 OSSコンソーシアムでは、「組込み部会」「CMSビジネス部会」「セキュリティ部会」「ソリューションビジネス部会」「ビジネスアプリケーション部会」の各部会を通じて、ビジネスシーンでのOSSの普及・利用促進に向けた活動を行っていく。また、海外OSSコンソーシアムとの連携も視野に入れ、ロゴは桜をイメージしたデザインとした。

 発起人代表は、Linuxコンソーシアム会長の渡辺剛喜氏(富士ソフト顧問兼サイバーコム代表取締役副社長)。発起人副代表は、アックス社長の竹岡尚三氏、オープンソース・ソリューション・テクノロジ代表取締役兼チーフアーキテクトの小田切耕司氏、ノベル・パートナー&アライアンス営業統括部長の斉藤雅美氏、ファルコンストア・ジャパン営業本部パートナー営業部部長の吉政忠志氏。

 活動開始に向けて第1回総会を7月29日に開催。渡辺剛喜氏を正式に会長に選任する予定。年会費は、理事会員が年額9万6000円、一般会員が同6万円、準会員が無料(有効期間は半年間)、ユーザー会員は無料。

OSSコンソーシアム
http://www.osscons.jp/