Linuxコンソーシアム、構成メンバーの交流活動でLinux市場の拡大を促進

Linuxコンソーシアム(添田健三会長=富士ソフトABC取締役)は、セミナー開催を中心とした従来の情報提供型の活動から、Linuxテクノロジーの提供者をリーダーに据えた、ISV、システムインテグレータ、ユーザー、コミュニティなどの構成メンバーによる意見交換や情報交換を中心とした参加型の活動にシフトすると発表した。

今回の方針転換は、多くの開発者が参加することで発展を促進しようというオープンソースの理念に基づいたもので、今後は、構成メンバー間の積極的な交流活動によって、日本におけるLinux市場の拡大と啓蒙を図っていく予定。

Linuxコンソーシアムは、新展開に向け、会長に富士ソフトABC 取締役技術本部副本部長の添田健三氏を、副会長には、ノベル Linux事業推進部長の吉政忠志氏とミラクル・リナックス マーケティング部長 北嶋伸安氏を招き、体制の強化を図る。

また、部会の内容も刷新した。(1)各ディストリビュータに対してパッケージおよびサービス改善要求を行うことが目的の「Linuxディストリビューション改善部会」(リーダー:ノベル Linux事業推進部長 吉政忠志氏)、(2)オープンソースのセキュアOSであるSELinuxとセキュアOSを交えて、会合で検討していく「セキュリティ部会」(リーダー:ミラクル・リナックス技術本部プロフェッショナルサービス部 部長 小田切 耕司氏、日立ソフトウェアエンジニ アリング技術開発本部 才所秀明氏)、(3)独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」の成果である、印刷システム(Open Printing System)を題材として、活動を行っていく「印刷環境部会」(リーダー:富士ソフトABC、アックス取締役開発本部長 大谷浩司氏)――の3つ。

なお、Linuxコンソーシアムでは、メーリングリストへの参加は有料会員のみだが、参加者数拡大を図るため、Linuxディストリビューション改善への参加は無償で参加できるようにしている。

Linuxコンソーシアム=http://www.linuxcons.gr.jp/