ミラクル・リナックスが経営体制を刷新
6月30日の臨時株主総会・取締役会を受けたもので、就任は7月1日付。新社長の児玉氏は富士通を経て日本オラクルに入社、同社長室で事業開発を手がけたあと、2003年6月からミラクル・リナックス戦略事業推進室長を兼務。2004年6月から同社の営業・戦略推進の責任者を歴任した。40歳。
同社によると、業務サーバLinux市場の成長が鈍化し、通信分野や携帯分野向けアプライアンス機器などの新分野が登場するなど、市場環境の変化で第二の創業の必要性が出てきたという。このため、若い経営陣で社内を活性化し、意思決定を早め、責任体制をより明確にしてマネージメントとガバナンスを強化する。また、新ビジョンおよびミッションとして、オープンソースコミュニティとビジネスの世界をつなぎ、双方の利益の創出を目指すという。
開発ロードマップでは、中・韓・ベトナム・日で推進しているサーバAsianux Serverで次期バージョン「Asianux X」を2011年にリリース。モバイル版のAsianux Mobile Midinux Editionでは、6月にリリースしたAtomプロセッサ対応の「AsianuxMobile 2.0/2.5J Midinux Edition」に続き、2009年に「AsianuxMobile 3.0 Midinux Edition」をリリースする予定。
このほか新体制では、取締役執行役員技術本部長に伊東達雄氏が就任。取締役最高技術責任者を務めてきた吉岡弘隆氏は、シニア・エキスパートとしてエバンジェリスト活動とMID(モバイル・インターネット・デバイス)開発をリードしてゆく。佐藤武取締役会長は新体制の事業活動を支援する。【鴨沢 浅葱/Infostand】
ミラクル・リナックス
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