SF.jp 今月のプロジェクト 2008年6月:MobaSiF

SourceForge.JPでは、同サイトを利用するオープンソース・プロジェクトを毎月1つピックアップし、その開発者にインタビューする「今月のプロジェクト」というコーナーを設けている。2008年6月は、先月オープンソース化されて話題になったDeNAのケータイサイト向けアプリケーションフレームワーク「MobaSiF」のプロジェクト管理者、能登 信晴氏にお話を伺った。

──オープンソース化した背景と目的は?

能登:DeNAのサービスではPerl、MySQL、Apache、FastCGISennaなどのオープンソースソフトウェアを長く利用してきました。これらのソフトウェアの作者や貢献されている方に敬意を表します。DeNAとしても利用するだけでなく、何か貢献できないかと考えていたのですが、まずは我々が開発したフレームワークをオープンソース化してみようと考えました。

このフレームワークはケータイ向けのサービスを開発する際、とかく面倒な点をうまく吸収してくれますので、比較的簡単にケータイ向けサイトを作れるのではないかと思っています。ですので、MobaSiFのおかげでケータイサイトが増えてきたという状態になれば、本当にうれしいです。正直そこまでいくのかまだわかりませんが。

あとは細かい話ですが、DeNAで働くエンジニアが家に帰って個人所有のPCやサーバなどの上でサービスを作ってみたいなと思ったとき、会社で使い慣れたフレームワークを使いたくても、これまではルール上、持ち出すことができませんでした。今回オープンソース化したことで、家でも慣れ親しんだMobaSiFを使ってものづくりを楽しむことができるという面もあります。この点は、社内のエンジニアからも好評です。

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