シスコがルータ製品のAPIを公開、サードパーティによるアプリ開発が可能に

 シスコシステムズ(本社:東京都港区)は2008年5月28日、サービス統合型ルータ製品「Cisco ISR」のAPIを公開すると発表した。同APIを含む開発用インタフェース「Cisco Application eXtension Platform(AXP)」を提供。顧客やサードパーティは、ルータと連動するビジネスアプリケーションを開発できるという。シスコがルータ用APIを公開するのは初めて。

 AXPは、ISR製品が採用しているCisco IOS(Internetwork Operating System)のAPIとCisco CLIを含むプラットフォーム。Linuxアーキテクチャをベースに構築されており、Cisco ISRに搭載するハードウェアモジュール「NME」(Network Module)と「AIM」(Advanced Integration Module)の2タイプ、3モデルとして提供する。CやPython、Perl、Javaアプリケーションを実装するための認定ライブラリを備える。

 1つのAXPモジュールで複数のアプリケーションを同時にサポートでき、支店のサーバ集約などに役立つ。ネットワークの状況に合わせてアプリケーションを制御したり、ルータの設定を変更することなどが可能になるという。Cisco ISR 1841、2800 シリーズ、および3800シリーズでサポートする。

 あわせて、同社の技術開発者プログラム(TDP:Technology Developer Program)にAXPカテゴリを新設。顧客やベンダー、インテグレーター、サービスプロバイダーを、技術とマーケティングの両面で支援するとしている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

シスコシステムズ
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