サーバのセンサー情報の取得とグラフ化
IPMI対応のBMC(Baseboard Management Controller)を搭載するサーバでは、ipmitoolコマンドを使ってサーバの各種センサーの情報を収集することができます。今回はNECの「Express5800/i110Rc-1h」が搭載するEXPRESSSCOPEを例に、BMCからセンサー情報を収集してグラフ化する方法を紹介します。
IPMI経由で収集できる情報は、EXPRESSSCOPEのWebインタフェースから参照することができます。参照できる情報はSEL(システムイベントログ:電源操作などのイベント履歴)、SDR(センサデータレコード:各種ハードウェアセンサの値)、FRU(フィールド交換可能ユニット:サーバの各パーツの製品情報)の3タイプに大別されており、WebインタフェースはSELやFRUをちょっと調べたいというときに便利です。一方、SDRの情報は気になったときに調べるというやり方でもよいのですが、継続的に収集してその変動を記録することでより有用に活用できます。Express5800の場合、標準添付管理ソフトウェアのDianaScopeで状態監視が行えるのですが、残念ながらiモデルは対象外のようなので、今回はipmitoolでサーバの状態監視を行います。…… 続きを読む