アップデイティット、ドキュメント共有管理システムをOSSコミュニティに無償提供

 アップデイティット(本社:横浜市)は2008年2月4日、同社のドキュメント共有管理システム「crossnote」(クロスノート)をオープンソースコミュニティに無償提供すると発表した。同社が運営するサーバにデータを保存する形で、1コミュニティに対して30人分のユーザーIDと20GBまでのストレージ容量を提供する。

 crossnoteは、主にシステム開発での設計書や仕様書など、プロジェクト業務で必要なドキュメントの共有・管理を目的としたワープロライクなオンライン・コラボレーションソフト。複数のメンバーで同時にドキュメントを編集でき、マージが自動的に行われる。また、変更点の通知や変更履歴の管理などができる。

 CVSやSubversionといったソースコード管理システムから着想を得たもので、オープンソースのJava開発環境およびフレームワーク「Eclipse」上に構築している。有償版のライセンス価格は、ASPタイプが1ユーザーあたり年間3万円から、自社サーバ構築する場合は、同2万5000円から(導入コンサルティングなど別途かかる)。

 同社は、2006年9月設立のベンチャー。創設者で代表取締役社長の安中伸彦氏は、JavaのGUIツールキット「Swing」を使ったアプリケーションのテストを自動化するオープンソースソフト「SwingUnit」の開発で知られる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

アップデイティット
http://www.updateit.co.jp/