富士通SSL、中国大連理工大学にオープンソースソフトウェアの機能強化で研究委託

 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL、本社:川崎市)は2007年12月5日、中国の大連理工大学とオープンソースソフトウェアに関する研究委託で契約したと発表した。企業から要望の多い新機能を開発する計画。

 大連理工大学は中国北東部の遼寧省大連市にある工学を中心とした大学で、国が制定する国家重点大学に1960年に指定されている。富士通SSLは、同大に研究を委託。業務用アプリケーションなどで、顧客企業からの要望が高く、現在備えていない機能を開発してゆく。成果は、ライセンスに従ってコミュニティにも還元する。

 また、オフショア開発の需要増大を見込んで、産学連携でソフトウェア専攻の優秀な学生の育成を支援する。さらに、海外大学との交流を通じ、日本側でも国際感覚に優れた技術者の育成を目指す。

 企業ITシステム分野では、海外に開発委託するオフショア開発が活発化している。また、中国の大学では、オープンソースソフトウェアがIT分野の研究対象として積極的に取り扱われているという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

富士通SSL
http://www.ssl.fujitsu.com/

大連理工大学
http://www.dlut.edu.cn/