iPhone：ドイツでは契約なしの販売も実現　裁判所命令受け

　ドイツの携帯電話会社T-Mobileは11月21日（現地時間）、米Appleの携帯電話「iPhone」を、他の携帯電話会社でも利用できる形で販売すると発表した。同社との契約を条件として9日に売り出したばかりだが、裁判所が契約なしの販売を命令し、これに従った。

　当初の販売の条件は、T-Mobileとの2年契約を前提としており、価格・料金を本体399ユーロ（約6万5000円）、月額利用料49ユーロ（約8000円）以上と設定していた。しかし、ライバルの英Vodafoneのドイツ部門が、選択肢を狭めるとして同国の裁判所に差し止めを求め、裁判所がこれを認めた。

　契約なしのiPhone単体販売は、999ユーロ（約16万円）と高めになるが、ユーザーが契約しているT-Mobile以外の携帯電話会社で利用できる。T-Mobileは、iPhoneの機能を十分に使うには自社と契約するほうがよいとアピールしている。

　Appleは米国と他の欧州の国では、携帯電話会社1社独占のかたちで製品を供給しているが、ドイツのケースが他に波及する可能性も指摘されている。【高森　郁哉／Infostand】

T-Mobile
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