日本HPなど、ナノ材料分野向けにLinuxクラスタソリューションを販売

 日本ヒューレットパッカード(日本HP)とアドバンスソフト(本社:東京都港区)、住商情報システム(SCS)の3社は2007年7月3日、ナノ材料シミュレーション分野で協業すると発表した。第1弾として、大学・研究所・企業向けにLinuxクラスタソリューションの提供を開始した。

 Linuxクラスタソリューションは、日本HPの「HP XCクラスタ」に、アドバンスソフトのナノ材料シミュレーションソフト「Advance/PHASE」を移植し、SCSが販売および一次サポートを行う。ナノスケールの現象解明、物質探索、半導体デバイスの材料開発、医療材料開発、燃料電池開発などに利用できるという。

 HPの通信ライブラリ「HP-MPI」を採用し、サーバに合わせて最適化することで最大1.8倍(2-way 4coreサーバで比較)に高速化。クラスタ構築に必要なサーバ数を半減して導入および管理運営コストを抑えられるという。接続はInfiniBand。

 OSはRed Hat Enterprise LinuxおよびXCシステムソフトウェア。標準構成は計算4ノード、管理1ノードで、価格は1400万円から、Advance/PHASEソフト使用料は1年間100万円。初年度10システムの納入を目指す。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本ヒューレット・パッカード
http://www.hp.com/jp/

アドバンスソフト
http://www.advancesoft.jp/

住商情報システム
http://www.scs.co.jp/