NEC、システム運用管理ソフトとクワンティのパッチ適用ツールの連携を強化
NEC(矢野薫社長)は4月18日、統合システム運用管理ソフト「WebSAM(ウェブサム)」と、同ソフトのパートナー制度「WebSAM WORKS」のパートナーである、クワンティ(寺澤陽一郎代表取締役)のLinuxシステムのパッチ適用ツール「Qloc Engine」との間で連携を強化したと発表した。
「WebSAM」は小規模から大規模システムのサーバーを統合管理する製品で、07年3月にVer.7を発表。一方「Qloc Engine」は、市場拡大が進むLinuxシステムのOSやアプリケーションのパッチ適用ツールで、この分野で06年10月に国内特許を取得している。
運用時に発生するさまざまな事象に対して「何が起こったか」を通報するだけでなく、「何を行えばいいのか」という対処のガイドまでを行う「ナレッジデータベース」を採用しているのが特徴。
両ソフトはこれまで、「Qloc Engine」と管理サーバーソフト「qeMOTHERserver」との間で行われるパッチ適用状況を「WebSAM」で監視し、パッチ適用異常などの通報を行っていた。
今回「WebSAM WORKS」の「ナレッジデータベース」に対応する第一弾として、クワンティと共同で「Qloc Engine」のナレッジデータを登録した。これによって、パッチ適用異常などの障害の発生時に通報するだけではなく、「何を行えばよいか」という情報まで運用者に通知することが可能になり、パッチ適用効率を向上させることができる。
登録した「Qloc Engine」のナレッジデータは両社とも18日から提供開始した。両社では今後、3年間で200システムでの協業効果を見込む。
NEC=http://www.nec.co.jp/
クワンティ=http://www.qloc.net/
「WebSAM」=http://www.nec.co.jp/WebSAM/
「Qloc Engine」=http://www.qloc.net/engine/engine.html
提供:BCN