ベリタス・コンサルティング、Wikiを使ったJ-SOX対応支援ツール

 ベリタス・コンサルティング(坂尾晃司代表取締役)は4月6日、Wikiを使った日本版SOX法(J-SOX)対応支援ツール「J-SOX WikiNote(ウィキノート)」を4月中旬に発売すると発表した。価格は、ハード代・ハード設置費用を含めた初期費用が504万円、サービス・インフラの保守費用が月額10万5000円。

 「J-SOX WikiNote」は、08年4月以降、すべての上場企業に義務化される金融商品取引法(通称「日本版SOX法」)に対応するためのプロジェクトを短期間で効率良く進められるよう支援するシステム。インターネット上の百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」でも使われている「Wikiエンジン」を搭載し、コンサルティング会社やSIer、監査法人など外部を含めたJ-SOX対応プロジェクトの情報共有や共同作業を可能にした。

 プロジェクトのメンバーは、特別な知識がなくてもウェブポータル上で情報をやりとりすることができ、J-SOXに必要な文書を共同編集したり、情報を整理したりできる。またWikiを利用するため、メーリングリストのように時系列ではなく、情報を構造化、グルーピングして蓄積できる。

 通常のWikiより編集しやすいよう、企業内でWikiが使われる用途別に「データバンクタイプ」「マニュアルタイプ」「ポータルタイプ」「プロジェクトタイプ」の4タイプのテンプレートと、この4つを統括したエディション「WikiNote Professional」も用意した。

 インフラには、同社パートナーのディーネットが提供するISO・OECD準拠のホスティングサービスを使用。対応プロジェクトの立ち上げや、入力する情報の表出・整理・管理などについては、ナレッジマネジメント分野で実績を持つ資産工学研究所の協力を得る。

 また、システムの保守・運用にかかるコストはベリタス・コンサルティングが請け負い、納入にあたっては、同社のエンジニアが顧客の環境に合わせて、システムの構築からサーバーの設定まで実施。標準で、契約後8営業日で稼動を開始する。

ベリタス・コンサルティング=http://veritas-consulting.co.jp/
「J-SOX WikiNote」=http://veritas-consulting.co.jp/news/j-sox.html

提供:BCN