仮設データセンター:貨物用コンテナにサーバー1200台、移動可能

 米Rackable Systemsは26日(米国時間)、貨物用コンテナにサーバー1200台を収納した「仮設データセンター」を発売した。企業がサーバーの設置スペースに困った場合など、屋外にコンテナを置き、そこに収納できる。サーバーの維持費を節約したい企業に売り込む。

 貨物船などで利用されるコンテナ(長さ約12メートル、幅約2.4メートル、高さ約2.6メートル)に、サーバーを整然と収納。冷却ファンや非常電源装置も搭載し、すべてがそろったコンテナ型データセンターとして販売する。

 本来は建物にサーバー用の部屋を用意するのが一般的だが、オフィスの賃貸料などがかさむ。急に数を増やしたい時に設置場所が限られ、柔軟に対応できない問題もある。コンテナ型ならトレーラーに載せて移動、迅速に増強できる。

 サーバーは、奥行きが通常の半分のハーフ型を利用。米Intelのクアッドコア・プロセッサーを1台に2基ずつ搭載すれば、コンテナ1台でプロセッサー数が最大9600基となる。冷却用の消費電力を、従来のデータセンターに比べ80%削減したという。米Sun Microsystemsも同様の製品を開発中だが、一足先に商品化した。【南 優人/Infostand】

Rackable Systems
http://www.rackable.com/