リチウムイオン電池:安全な新型が登場 HPが採用へ

 ベンチャー企業の米Boston-Powerは30日(米国時間)、安全性を高めた新型のリチウムイオン電池「ソナタ」を発表した。異常が発生したら電流を止める機能などを開発。米Hewlett-Packard(HP)がノートパソコンに導入予定で、夏にも採用機が登場する。

 リチウムイオン電池は最近、過熱・発火事故が相次ぎ、安全性向上が課題になっていた。新型は化学反応が緩やかになるように改良。爆発を防ぐため、圧力を逃がせる構造にしたり、外装の材質を強化した。

 充電の所要時間も短縮。30分で8分目まで充電できる。寿命が大幅に長くなったのもメリット。従来の電池は1年程度で性能が低下し、買い換えを求められるが、新型は3年程度はもちこたえるという。パソコン・メーカーは電池のトラブルに悩まされ続けているため、注目が集まりそうだ。【南 優人/Infostand】

Boston-Power
http://www.boston-power.com/