日立、OSS導入をトータル・ワンストップで支援するサービス

 日立製作所は1月29日、オープンソースソフトウェア(OSS)によるウェブシステムの構築支援から製品サポートまでをトータルに行う「かんたんOSS導入サービス」を2月28日から提供開始すると発表した。

 OSSの機能、性能、品質、拡張性、可用性などに関する同社のノウハウをもとに、企業が円滑にOSSを導入できるよう、目的ごとに最適なOSSミドルウェアの組み合わせた適用モデルを「スタック」としてラインアップし、各種ハード上での事前の運用検証を経て、対応する構築支援やサポートを提供する。

 主なラインアップは、ウェブシステム構築に適した「Webサーバスタック」、データベースサーバーシステム向けの「DBサーバスタック」、データベース連動型のウェブアプリケーションシステム向けの「LAMPスタック」、Javaベースのウェブアプリケーションシステム向け「APサーバスタック」など。

 スタックを構成するコンポーネント製品には、LAMP(Linux、Apache、MySQLおよびPHP)、LAPP(Linux、Apache、PostgreSQLおよびPHP)、JBoss Application Serverなどを選定。日立のサーバープラットフォーム「HA8000シリーズ」「BladeSymphony BS320シリーズ」上での事前検証を経て、それらに対するサービスを提供する。

 技術支援の「かんたんOSSテクニカルサービス」では、パラメータ設定支援、性能チューニング支援、運用設計支援などを行う「コンサルテーションサービス」、電子メールや電話での質問に回答する「リモートコンサルテーションサービス」、対象ミドルウェアについて、ダウンロード代行サービスとして外部記録媒体に格納し、環境設定手順書とあわせて提供する「媒体提供(ダウンロード代行)サービス」を提供。OSSミドルウェアの機能や使用法の回答、問合せに基づく仕様確認、問題発生時の対処策の調査や回答なども実施する。

 また、不具合やセキュリティ関連情報を予防保守情報としてウェブやメールで提供するほか、オプションで、OSSミドルウェアの個別のバージョンについての対応や、顧客の要望に応じた個別対応も行う。

 同社では、OSSミドルスタックの拡充を図り、システム構築の迅速化、信頼性向上に向けた支援にも対応していく。今後3年間で300システムへのサービス提供を目指す。

日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/

提供:BCN