米IBM:光データの遅延に成功 光プロセッサの実現に向け前進

 米IBMは22日(米国時間)、シリコンチップ内で光信号の流れを遅くする方法を開発したと発表した。光通信によるデータをバッファするための技術で、光プロセッサを使った高性能コンピュータの実現に向けて前進したという。

 光プロセッサは、チップ内部のデータ通信で、電子信号の代わりに光信号を使う。光信号は、より多くのデータを高速に送れるため、コンピュータの大幅な性能向上が期待できる。その一方、保存できないことから、データ制御を行うために、遅くする技術が必要となり、これが開発の課題となっていた。

 IBMの装置は、シリコン製の微少なリングを最大100個つないだ回線を設け、光信号を通して速度を遅らせる。この理論に基づく簡単な試作装置では、0.03平方ミリメートルの領域に10バイトの光データを短時間保存できるという。

 この光遅延回線は、現行のシリコンCMOSの生産設備で製造可能という。研究は米国防総省高等研究計画局(DARPA)からの資金援助を受けている。【高森 郁哉/Infostand】

IBM
http://www.ibm.com/