クワンティ、配布者の負荷を軽減する新パッチ適用技術で特許取得

 クワンティ(本社:東京都中央区)は2006年11月28日、配布者の管理負荷を軽減できる新しいパッチ適用技術の国内特許を取得したと発表した。同技術を用いたLinuxサーバ向けパッチ適用ソフト「qeMOTHERserver」「Qloc Engine」はすでに販売中で、今後はデジタル家電などでの採用を目指す。

 各クライアント端末と更新モジュール格納場所の関連付け情報を格納したセンター側コンピュータと、更新モジュールを格納するサーバを別個に配置。センター側コンピュータから取得した格納情報をもとに、クライアント端末が各自に更新モジュールを取得しに行く仕組み。2004年にPCT国際出願済み。

 センター側コンピュータとモジュール配布サーバはそれぞれ自身が保有する情報の管理を行うだけでよいため、管理負荷が軽減できる。また、複数のモジュール配布者がいる場合も他の更新モジュールを意識することなくパッチ配布・適用が可能になるという。

 同社は、不具合修正のほか、ネット対応テレビなどのデジタル家電からカーナビ、携帯電話などで、ソフトウェアモジュールの組み合わせを変えることによる機能の差別化やアドオン化などに利用できるとしている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

クワンティ
http://www.qwanty.com/