Sun:貨物用コンテナにサーバー250台、“仮設データセンター”開発

 米Sun Microsystemsは17日(米国時間)、企業がサーバーの設置スペースに苦労しているのを踏まえ、屋外に貨物用コンテナを置き、そこに収納する試みを発表した。本来は建物内に「データセンター」を設け、集中管理するのが一般的で、経費がかさみ、機動性に欠けるのが悩み。Sunは「Project Blackbox」と名付け、07年半ばに事業化する。

 貨物船などで利用されるコンテナ(長さ約6m、幅約2.4m、高さ約2.5m)を、そのまま転用。サーバーを整然と収納し、冷却ファンや電源管理装置などすべてがそろった“仮設データセンター”として売り込む。同社のサーバー「Sun Fire T1000」ならば、250台まで収納できる。

 急成長中のIT企業が急きょサーバー増設を決め、駐車場にコンテナ型データセンターを設置する、というような事例を想定。開発途上国など、そもそも建物に入ったデータセンターがない土地に、トレーラーでコンテナごと運び込むことなども考えている。【南 優人/Infostand】

Project Blackbox
http://www.sun.com/blackbox/