Unisys:EUのオープンソースポータルを07年に開設

 米Unisysは欧州で11日(現地時間)、EU(欧州連合)諸国の行政機関向けのオープンソース関連ポータルサイトを開設すると発表した。EUの執行機関であるEC(欧州委員会)から受注したもので、同社のベルギー現地法人が主導するコンソーシアムで運営する。07年内に稼働させる予定。

 名称は「OSOR」(Open Source Observatory and Repository)で、コンソーシアムにはUnisysのほか、オランダのマーストリヒト経済研究所(MERIT)、ベルギーのコンサルティング会社、GOPA Cartermillなどが参加している。関係者と協議して年内にフォーマットなどを決める予定。

 OSORは、欧州の行政機関が、オープンソースのアプリケーションのソースコードを集中的に蓄積・共有し、情報交換するためのポータルと位置づけられている。各行政機関がさまざまなオープンソースのアプリケーションのノウハウを交換し、相互運用性の改善を図ることができるという。

 ECでは、たとえば、電子調達や、さまざまな電子IDカード方式の相互認証などの分野で、各国の機関が相互にソフトウェアを利用しあい、共通プロジェクトに取り組めるようになることを期待しており、アプリケーションの共有と再利用でコスト削減ができるとしている。【三好 豊/Infostand】

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