インフォコム、「PitBull」が情報セキュリティ国際評価基準で最高基準取得

 インフォコム(吉野隆社長)は9月28日、トラステッドOS「PitBull Foundation Suite」が、IBMのUNIX OS「AIX 5L バージョン5.2」に対応するものとして、情報セキュリティ国際評価基準「Common Criteria認証」の商用レベルでの最高基準「EAL4+(CC-EAL 4プラス)」を取得したと発表した。

 「PitBull Foundation Suite」は、同社が国内総代理店として販売する米Argus System Groups社のサーバーセキュリティソリューション。Sun SolarisとIBM AIXに対応する唯一のトラステッドOSとして、高いセキュリティが要求されるサーバーシステムに導入されている。米国国防総省が策定した軍事用の高度なセキュリティ規格「TCSEC(通称オレンジブック)」の中でも商用調達レベルとしては最高ランクのB1レベルに準拠しており、サーバーへの不正侵入や情報改ざん、情報漏えいを防ぐ。

 「Common Criteria認証」は、情報セキュリティ国際評価基準「CC(Common Criteria)」に基づき欧米各国が制定した認証制度で、Common Criteria機関が認証する情報システムや構成する機器/ソフトウェアの国際的なセキュリティ評価基準となっている。「CC-EAL」は7段階のレベルが設定され、商用レベルでは「EAL4」が最高基準。国内では中央政府機関、防衛、警察などの重要機関、民間では金融、流通機関などにおけるシステムサーバー導入時に「CC-EAL」認証の有無が重要視されている。

 今回、情報セキュリティ国際評価の認証を受けたことにより、同製品をIBM製プラットフォーム「AIX」に対して提供できるようになった。価格は1ライセンス450万円から。SI費用は別途必要。同社では、政府や地方自治体をはじめ、金融機関、医療機関、電子取引業界などへの導入を進め、今後1年で3億円の売上を見込んいる。

インフォコム=http://www.infocom.co.jp/

提供:BCN