SAPジャパン、日本版SOX法を睨み新ユーザー会「J-SOX(GRC)部会」を発足

 SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は9月14日、SAPジャパン・ユーザー・グループ(JSUG、都築正行会長)と新たにJ-SOX(GRC:ガバナンス、リスク、コンプライアンス管理)部会を発足すると発表した。

 JSUGは顧客企業やパートナー企業が各領域での情報共有や議論、SAP製品・サービスへの提案を行うために、自動車、医薬品、食品、商社、電力などの業種別部会から、運用やセキュリティ、ファイナンシャル、人事、地域別部会などの研究会やフォーラム、研究論文の発表・表彰などの活動を行っている。現在、会員は323社、領域別部会が27、ウェブ上のJSUGNET登録者数は約3000人に達している。

 28番目のユーザー会となるJ-SOX(GRC)部会は、08年度から適用される金融商品取引法(日本版SOX法)に向けて、IT全般や業務処理の統制、リスク管理全般に関する情報共有や教育活動を強化、発展させることを目的に設置する。

 JSUGではJ-SOX(GRC)部会の発足で、顧客企業のIT部門に加え、財務部門、企画部門、経理部門、人事部門、リスクマネージメント部門、監査部門などからの参加できるようになることから、組織の活性化も期待している。

 第1回研究会は11月に開催。企業によるGRC対応に必要な情報システムの必要要件、最新のSAP製品についての知識やトレーニング、導入知識の共有、製品開発・改善要件のとりまとめを推進する。顧客企業からの内部統制、コンプライアンス、ガバナンス、リスク管理といったGRC要件へのシステム対応といったニーズにも対応する。

 一方、SAPジャパンは、顧客企業のGRCに関連する課題解決に役立つ新製品・サービス情報、トレーニング、アップグレード情報を同部会に定期的に伝えると同時に、業務・ITの視点から、GRCに関するさまざまな課題やテーマの研究を支援する。

SAPジャパン=http://www.sap.com/japan/
「SAPジャパン・ユーザー・グループ」=http://www30.sap.com/japan/company/jsug/

提供:BCN