日本HP、インテルのデュアルコアCPU搭載サーバーシリーズを発売

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、インテルのデュアルコアCPU「Itanium 2 9000番台」を搭載した「HP Integrity(エイチピー・インテグリティ)サーバーシリーズ」を発売した。

 ハイエンドサーバー「HP Superdome(スーパードーム)」と、従来の「HP Integrity」サーバーシリーズ「rx8640」「rx7640」「rx4640」「rx2620」の全5機種に同CPUを搭載した新モデルを投入する。また、エントリレベルサーバーで、「HP Integrity rx3600(rx3600)」「HP Integrity rx6600(rx6600)」の2機種も追加し、エントリレベルサーバー市場で販売拡大を図る。

 デュアルコアCPU「Itanium 2 9000番台」を搭載したことで、従来のシングルコアCPU「Itanium 2」搭載モデルよりも、パフォーマンスと電力効率が最大2倍以上に向上。デュアルコア化によってプロセッサの拡張性も2倍に増え、各クラスのモデルともワンランク上のサーバーと同等のスケーラビリティを実現した。

 加えて、シングルコアCPUと比較しISV(独立系ソフトウエアメーカー)のアプリケーションのライセンス費用を半分程度に低減できるなど、システム全体のコストダウンも期待できる。

 新製品の「rx6600」「rx3600」には、HP独自のエントリレベルサーバー用チップセット「HP zx2」を初めて採用。2つのメモリチップに障害が発生してもシステムが停止しないメモリのダブルチップスペアリング、メモリ障害によるシステムへの影響を回避するアドレスラインとコントロールラインのパリティチェック、PCIバスのECC保護など、これまで上位機種のみに装備されていた機能を積極的に採用することで、ダウンタイムの極小化を実現し、システム単体での可用性を大幅に強化した。

 同社はさらに、エントリレベル向けに、メモリやHDD、OSなどをパッケージ化した低価格の「HP Integrity QuickValue」シリーズも追加する。バンドル価格は、「rx2620」の場合が110万円、「rx3600」の場合が160万円。

日本ヒューレット・パッカード=http://www.hp.com/jp/

提供:BCN