Intel、企業ユーザー向け「vPro」デモ施設を国内に開設
同社は同施設で、今秋に製品のリリースが予定されている企業向けクライアントPC用プラットフォーム「Intel vProテクノロジー」の具体的な利用・応用形態の紹介を行うほか、業界各社とともにエコ・システム環境の整備促進に向けた活動を展開していく計画だ。
同施設には、同社製品の機能や性能検証、vProプラットフォーム上で実現されるソリューションのデモンストレーション、パートナー製品との連携テストなどを実施することのできる実環境が用意されており、各種技術の比較検討/評価、パフォーマンス検証などを実行することができる。
また、同社の仮想化技術「インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(VT)」を実現する具体的なハードウェア構成も用意されており、現実に即したシナリオに基づくデモンストレーションも行えるようになっている。
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デュアルコア・プロセッサ「Xeon 5100番台」搭載サーバや「VMware Infrastructure 3」などにより構築されたデモンストレーション用仮想化システム |
同社は今後、同施設において、業界関係者への技術支援や市場展開計画などを施策していくほか、Intel VTをはじめ、今後登場するIntelの最新技術に対するサポートも推進していく予定としている。
同社の代表取締役共同社長、吉田和正氏は、発表に際し、「Intelが有するサーバ向け、クライアント向けの優れた技術をエンドユーザーのバリューにまでいかに迅速に届けるかに焦点を当てながら、vProテクノロジー普及を促進していきたい」と意欲を示した。
一方、今回の発表に合わせて来日した米Intelの上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長、パット・ゲルシンガー氏は、同社の2006年後半のエンタープライズ戦略の概要について説明した。
同氏によると、Intelは年内に、サーバ向けの次期Xeonプロセッサ「7100番台(開発コード名:Tulsa)」、ワークステーション用次期Core 2 Duoプロセッサ、サーバ向けクアッドコア・プロセッサ「Clovertown(開発コード名)」、クライアント向けクアッドコア・プロセッサ「Kentsfield(同)」などの新製品を投入する計画だという。
同氏は、Intelが2006年前半に、65nmプロセス技術による量産、Core 2プロセッサ・ファミリーの投入、vProテクノロジーによるプラットフォーム戦略などを相次いで発表したことに触れ、「今年後半にも数多くの製品を投入する予定だ。今年はIntelにとって大きく飛躍する年になるだろう」と自信をのぞかせた。
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同施設内では、新型のCore 2 DuoプロセッサとPentium Dとの性能比較が行われていた。また、多数のvPro搭載PCをはじめ、インテル製プロセッサ搭載Macなども展示されていた。 |
(大川 亮/Computerworld.jp)
提供:Computerworld.jp