NECとスカイコム、PDF文書の長期保存を実現するPDF作成ソフト
NEC(矢野薫社長)とスカイコム(荒武捷二社長)は7月31日、PDF文書の改ざんや偽造を防止し、PDF文書の安全で確実な長期保存を実現するPDF作成ソフトを共同で開発・販売すると発表した。
NECが持つ電子文書の長期保存技術と、スカイコムが持つPDF関連のソフト技術を融合して開発。PC単体で動作するクライアント版「SkyPDF Tools for ArchivingSignature」、業務システムや文書管理システムとの連携が容易なサーバー版「SkyPDF ArchivingSignature Server PDF Edition」で構成する。
電子文書をPDF形式に変換し、国際標準RFC3126に準拠した電子署名や時刻証明情報、証拠情報からなる長期署名を付加。これにより、電子署名のみでは署名の有効性の検証期間が通常1年から2年であるものを、検証期間を必要な年数分延長できる。
また、e-文書法に対応できるほか、日本版SOX法が求める内部統制を確保するため、経理関係書類や業務の作業履歴などの電子文書を証拠情報として長期保存可能。さらに、訴訟などから企業を守るため、設計図面や仕様書などの技術文書や特許・発明書類や実施許諾契約書などの知的財産関連文書を証拠情報として長期保存できる。
価格と出荷開始時期は、「SkyPDF Tools for ArchivingSignature」が8400円で7月31日から、「SkyPDF ArchivingSignature Server PDF Edition」が260万円で9月下旬から。同時に、PDF文書に長期署名を付加する機能のみ備えたオプション製品「SkyPDF ArchivingSignature Server」を210万円で9月下旬から発売する。
NEC=http://www.nec.co.jp/
スカイコム=http://www.skycom.jp/
提供:BCN