日本SGI、半導体エネルギー研究所に256CPU構成のスーパーコンピュータ納入

 日本SGI(和泉法夫社長)は7月10日、半導体エネルギー研究所(SEL、山崎舜平社長)にSGIのLinuxスーパーコンピュータ「SGI Altix3700 Bx2」の256CPU構成のシステムを納入したと発表した。またSELは、同システムを半導体の回路設計や材料設計などの科学計算、シミュレーション用コンピュータ・システムとして稼働を開始した。

 「SGI Altix 3000」シリーズは、日本SGIが03年2月に国内で発売し、これまで日本原子力研究開発機構や東北大学流体科学研究所などの研究所や官公庁などで採用されてきた。また、民間では、自動車部品メーカーのカルソニックカンセイなどにCAE用センターサーバーとして納入した実績を持つ。今回の「SGI Altix3700 Bx2」は、256CPUをシングル・システム・イメージ(SSI)で構成したもので、民間企業の導入ケースとしては過去最大規模となる。

 「SGI Altix3700 Bx2」は、インテル Itanium2 プロセッサを使用し、標準のAltixのラックに最大64プロセッサまで搭載できるシステム。シングルノードで512のインテル Itanium2 プロセッサを搭載可能で、独自のグローバル共有メモリ・アーキテクチャ「SGI NUMAflex」を採用した。さらに、毎秒6.4GBの「SGI NUMAlink4インターコネクト・テクノロジ」を用いることで、Altixラック間のバンド幅を従来機種に比べて2倍に向上させた。

日本SGI=http://www.sgi.co.jp/
半導体エネルギー研究所=http://www.sel.co.jp/
「SGI Altix 3000」=http://www.sgi.co.jp/servers/altix/

提供:BCN