スパコン番付:「BlueGene/L」が首位維持、東工大が7位
米テネシー大学などは28日(米国時間)、年2回公表している世界のスーパーコンピューター番付「トップ500」の最新版を発表した。米IBM製でローレンス・リバモア国立研究所にある「BlueGene/L」が首位を維持し、日本勢では、東京工業大の「TSUBAME」の7位が最高だった。
BlueGene/L(演算回数は毎秒280兆6000億回)は、04年11月発表の番付から4回連続の首位で、2位のIBMワトソン研究所の「ブルージーン・ワトソン」(同91兆2900億回)に大きく差をつけた。3位もIBM製でローレンス・リバモア国立研究所にある「ASC Purple」(同75兆7600億回)で、トップ3をIBMが独占した。
7位のTSUBAME(同38兆1800億回)は、NECが米Sun Microsystems製「Sun Fire X4600」をベースに、東工大の学術国際情報センターに構築し、今年4月に稼働開始した。BlueGene/Lに首位を奪われるまで5回連続でトップを保っていたNECの「地球シミュレータ」(同35兆8600億回)は、前回の7位から10位へとさらに順位を下げた。
メーカー別では、IBMの優位は変わらず、トップ10に4台、リスト全体ではほぼ半数を占める。2位の米ヒューレット・パッカード(HP)製は3割だった。
国・地域別では、米国が298台でトップ。欧州は83台で、前回の100台から減少した。逆にアジアは、前回の66台から93台に増加。日本は29台で、米国、英国(35台)に続き3位。一方で、中国が28台とわずか1台差で迫っている。【高森 郁哉/Infostand】
トップ500の最新番付
http://www.top500.org/lists/2006/06