米Red Hat:SNS分野に進出
Linux大手の米Red Hatは5月31日(米国時間)、ソーシャル・ネットワーキング(SNS)風のサービス「Mugshot」の試験運営を開始した。経済的で自由度の高いオープンソースの手法で、SNSに似たサービスを実現する。Red Hatは企業向けの製品開発が主力だが、娯楽分野にも進出した。
Mugshotの目玉は「Music Radar」で、「iTunes」などの登録曲のリストを仲間同士で公開しあえるサービス。もう一つは「Link Swarm」で、インスタント・メッセンジャーを活用して、お気に入りのサイトをコメント付きで仲間に紹介できる。当初は招待された人しか参加できないが、閲覧は自由だ。
開発はRed Hatのスタッフが主導するが、外部のプログラマーにもボランティア協力を呼び掛ける。完成したソフトは、ソースコードを公開、第三者による改良、応用を奨励する。こうしたオープンソース方式の力は、Linuxや、ブラウザーの「Firefox」の成功で証明されたが、最先端のSNSの分野にも導入するのが狙い。一方、Red Hatは、このプロジェクトで得た技術、ノウハウを、企業向け製品にフィードバックする。【南 優人/Infostand】
Mugshot:http://mugshot.org/