日本HP、日本版SOX法の準備作業を支援するコンサルティングサービス
日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、国内企業のIT部門向けに、日本版SOX法への準備作業を支援するコンサルティングサービス「ITIL道場-SOX法対応シミュレーション・ワークショップ」を6月1日から開始する。2日間のサービス提供期間で、価格はおおよそ100万円から。
「ITIL道場-SOX法対応シミュレーション・ワークショップ」では、まず日本HPのコンサルタントが、SOX法の概要と、SOX法にも準拠する内部統制のフレームワーク「COSO」の概要について講義を行う。続いて、米国SOX法と日本版SOX法との比較や、米HPで「ITIL」を使って対応した事例をもとに、実際に使ったコントロールマトリックスなどを紹介する。さらに、SOX法対応で重要な「ITIL変更管理と可用性管理」について、ワークショップ形式で、IT部門としてのSOX法対応準備作業の疑似体験、監査の疑似体験、SOX法対応のための課題リスト作成といったシミュレーションを実施する。
これらの講義とワークショップにより、SOX法の基礎知識をはじめ、HPのIT部門の実績に裏付けられた「ITIL」でSOX法対応を行う方法論、SOX法対応でとくに重要なITILのプロセス(変更管理、可用性管理)の要点などを習得できるとしている。また、ユーザーの現状を題材にワークショップを行うため、日本版SOX法対応時にワークショップの実施結果を応用することができる。
ITIL(IT Infrastructure Library)は、ITサービス管理のベストプラクティス(模範的事例)を集めたフレームワークのことで、1980年代後半に英国商務局が作成・体系化した。7冊のガイドブックにIT運用における実際の知識・ノウハウが集約されており、世界中の企業・政府機関が、ITサービス運用の改善やコスト削減を行う際のガイドラインとして活用している。
日本ヒューレット・パッカード=http://www.hp.com/jp/
提供:BCN