SAPジャパン、コンプライアンス対応ソリューションで日本版SOX法対応支援

 SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は、企業の広範囲なコンプライ アンス対応を支援するソリューション「Governance Risk Compliance(GRC)」 を体系化、第1弾として「Virsa Compliance Calibrator for SAP(CC)」日本 語版を発売した。

 SAPジャパンではコンプライアンスアプリケーションの米ヴァーサ・システ ムズを買収。それに伴い各種コンプライアンス製品をGRCソリューションとし て体系化した。

 GRCソリューションは、アプリケーションプラットホーム「SAP NetWeaver」 を基盤とし、各種法令で必要なアプリケーションをシームレスに統合した製品。 また、セキュリティ、アイデンティティ管理、SoD(職務分掌)といった領域を Virsa Systems製品で強化した。

 GRCソリューションでは、コンプライアンス対応で展開される「方針の定義」 「評価」「モニタリング」「アクション最適化」のプロセスを効率・継続的に 実施できる。SAP本社ではGRCソリューション展開に向け専任部署を新設。SAP ジャパンも今年の後半に設立し、日本市場でも製品とサービスを提供する予定。

 GRCソリューション第1弾として発売するCC日本語版は、不正取引防止の観点 からSAPアプリケーションのユーザー権限設定が適切かどうかを自動的にチェ ックできるほか、ITの内部統制強化で重要課題となるSoD(職務分掌)強化を 低コストで行えるという。

 SAPジャパンではパートナー企業との協業体制も進める。CC日本語版などのS AP製品だけでなく、パートナー企業の製品やサービスを活用することで、SAP のユーザー企業が高度なGRC管理を実現できるよう、パートナー企業に関連情 報の提供やソリューションの紹介・トレーニングを実施していく方針。

SAPジャパン=http://www.sap.com/japan/