Mellon財団のオープンソースアワードがノミネートを受付中

Andrew W. Mellon財団が、オープンソースソフトウェアに貢献している個人および組織を表彰する新しい賞のノミネートを受付中である。同賞はMellon Awards for Technology Collaboration(MATC)と呼ばれ、受賞者に今後の活動のための補助金を授与することが定められている。ノミネートは財団のWebサイトで8月4日まで受け付けている。同サイトには、ノミネートの条件(具体的な評価基準を含む)も掲載されている。受賞者の発表は12月に予定されている。

Mellon財団は、教育、芸術、文化に関するさまざまな分野に補助金を出している。同財団のResearch in Information Technology Programでは、10個以上のオープンソースプロジェクトに直接の資金提供を行い、さらにいくつかのプロジェクトに援助を行っている。

MATCでは、選考委員会の審査により、25,000ドルと100,000ドルの2レベルに分けて受賞者を決定する。賞の総数および各レベルの受賞者数は、ノミネートの締め切り後に選考委員会の裁量で決定する。

財団はノミネートの募集にあたり、「オープンソースソフトウェアの発展に大きく貢献し、オープンソースの継続的な発展のために共同的コミュニティの育成に尽力している人物または団体」という条件を挙げている。さらに、受賞の要件として、受賞者は成果物を承認済みのオープンソースライセンスの下で公開しなければならないと定めている。

同賞は活動の資金援助を目的としているため、選考の対象となるのは、外部の資金援助を受けずに活動している人物および団体のみである。受賞者には財団への報告書提出が求められるが、具体的な条件についてはまだ発表されていない。

選考委員には、Mozilla Corp.のMitchell Baker、World Wide Web ConsortiumのTim Berners-Lee、GoogleのVinton Cerf、Mellon財団のIra FuchsとDonald Waters、SunのJohn Gage、O’Reilly MediaのTim O’Reilly、元Xerox PARCのJohn Brownらが名を連ねている。

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