日本HP、PC認証&検疫ソリューションの新版、不正接続を水際で阻止

日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、クライアントPC認証&検疫ソリューション製品の新バージョン「HP Quarantine System ver2.0」を発売した。06年3月末までに20システムへの納入を目指す。

「HP Quarantine System」は、「HP ProLiant」サーバー上で稼動するクラ イアントPC向けの認証&検疫ソリューションで、全体の検疫・認証情報を管理する「Qu Manager」、セグメントごとに検疫・認証を実行する「Qu Controller」など複数のサーバーシステムから構成。クライアント用エージェントである「Qu Agent」をインストールしたクライアントがネットワークに接続されると、自動的に認証、検疫、隔離、治療、復帰・再接続を実施し、設定されたポリシーに合致する、あるいは治療の結果、合致したクライアントのみに通信を許可する。

新バージョンでは、さまざまな機能を追加し、セキュリティポリシーの設定などを行う管理画面やWeb画面の操作性を向上。また、管理者・ユーザー負担の軽減など全体的な品質向上を図った。

具体的には、新たに「Active X」に対応し、「Qu Agent」をインストールしていないクライアントに対しても検疫が可能になった。また、「Qu Manager」「Qu Controller」のプラットフォームOSとして、商用の「Red Hat Enterprise Linux」を採用。両システムともOSを含めて同社でサポートする。さらに、ノード「Qu Controller」が冗長化に対応し、検疫ネットワークの信頼性を高めた。

今後、VPN/リモートアクセスユーザーや小規模拠点にも同一の検疫ソリューションが拡大できる「HP Quarantine Manager for Remote」も発売する予定で、インターネット経由でVPN接続を使用するユーザーも「HP Quarantine System」を活用できるようになる。また、将来的には無線LANで広く使われてい802.1X認証にも対応する予定。

日本ヒューレット・パッカード=http://www.hp.com/jp/
「HP Quarantine System」=http://www.hp.com/jp/qu/