日立ソフト、SELinux対応のシングルサインオンソフト「SRGate」を発売
日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト、小川健夫社長)は4月7日、シングルサインオンソフトウェア「SRGate(エスアールゲート)」をSELinuxに対応し、エンタープライズ向け製品へのセキュリティ侵害行為に対する耐性を強化した新製品を4月から販売開始すると発表した。
「SRGate」は、1回の認証で複数のWebアプリケーションを利用できるシングルサインオン機能を提供するソフトウェア。エンドユーザーはWebアプリケーションごとに複数のIDやパスワードを覚えておく必要がなく、利便性を向上することが可能。また、ユーザー認証を一元化することで、複数の認証情報の管理が不要となり、“Web資源”の管理コストを大幅に削減することができる。
今回、セキュリティ機能を強化したOSであるSELinuxに対応することで、インターネットからの侵入対策を大幅に強化することが可能となった。
SELinux採用による特徴は、(1)セキュアOS技術によってOSそのものを強化しているため、パッチ適用前のセキュリティホールを突いた攻撃に対しても有効、(2)SELinux単体で侵入対策が可能なうえ、オープンソースのため、導入・運用コストを最小限にすることができる、(3)これまで安全確保のためにサービスごとに別々のマシンにアプリケーション分けてしていたのを、1台のマシンに搭載しても同様の安全性を確保、(4)パッチ当ての手間の軽減――など。
価格は、1CPU 基本ライセンスが280万円、1CPU 追加ライセンスが73万円。同社では、これまで製造業のユーザーを中心に「SRGate」の販売実績をもっていたが、SELinuxへの対応を機に、よりセキュリティを重要視する金融業界などへの展開を強化していく予定。今回のエンハンスによって、ソフトウェアライセンス販売分として1億4000万円の売り上げ増大を見込んでいる。
日立ソフトウェアエンジニアリング=http://hitachisoft.jp/