ActiveStateがSophosに買収、開発環境製品群のブランドは継続

ソフォス (代表取締役社長:アラン・ブロデリック)は9月30日、都内で記者会見を 行ない、英Sophos本社CEOであるJan Hruska氏が25日に行われた カナダのソフトウェア開発企業 ActiveStateの買収に ついて語った。

ActiveStateは、Perl、PHP、Pythonといった言語に対応した統合開発 環境の開発と販売で知られ、オープンソースソフトウェアの開発者から は強い支持がある企業。Sophosは、世界的なウイルス・スパム対策ソフト 専門の大手開発企業だが、ActiveStateの持つスパム対策の技術と製品群を 取り込み、法人市場でウイルスやスパムなどに関する統合的ソリューション へのニーズに対応するために買収に踏み切ったという。

買収は、2300万ドルの現金にてActiveStateの全株式を取得することで行われ、 ActiveStateの組織、名前、100名あまりの社員はそのままActiveState社に 残り、Sophosの一部門として存続する。 ActiveStateの社長である Steve Munford氏は、Sophosにおいてスパム対策分野を率いる任務を負い、 エグゼクティブマネージメントチームのメンバーとなり、取締役会にも 出席する。

ActiveStateのスパム対策ソフト「PureMessage」は、Sophosのウイルス 対策機能を統合し、「Sophos PureMessage」とSophosの製品群に組み込まれる。 PureMessageは、sendmailを内蔵したスパム対策製品で、 ポリシーベースでの管理機能も備える。今後は日本語にも対応した スパムフィルタを提供していく予定で、対応OSはLinux、Solaris、 FreeBSD、HP-UX、AIX。

オープンソースプログラマ向けのActiveStateの開発環境製品群は、 引き続きActiveSateブランドの下で開発・販売されるという。 また、ActiveStateの開発チームは、Sophosの一部門として オープンソースコミュニティに対するサポートを担当するという。