MySQL、SAP DBをMaxDBと名称変更し、第4四半期に提供開始と発表
スウェーデンの
MySQLは、独SAPが保持
していたSAP DBの名称をMaxDBに変更し、第4四半期にMySQLの
プロダクトとして提供開始することを発表した。
MySQLとSAPは、SAPがオープンソース・データベースとしてリリースしていた SAP DB( 6月11日記事)に関して相互に技術のクロスライセンスを行い、 MySQL側はSAPからSAP DB関係の技術ライセンスを受け、SAP DBの開発を MySQLで継続、さらに、GPLと商用ライセンスのデュアルライセンス方式で 提供していくこと。また、MySQLを改善するためにSAP DBの設計を利用し、 次世代MySQLを共同で開発していくことを発表( 5月30日記事)していたが、今回そのSAP DBをMaxDBとしてMySQL のプロダクトラインに組み込み、そのリリーススケジュールを明らかにした もの。
それによると、 現行のSAP DB 7.4の次のバージョンとなる7.5が、MaxDB 7.5として 2003年の第4四半期にリリースされる。MaxDB 7.5はMySQLとの 相互運用性を拡張した機能が追加される程度にとどまり、 SAP DB 7.4, 7.3との下位互換性を十分に確保される。それによって、 SAP DB 7.4からMaxDB 7.5への移行を促すという。SAP DB 7.3および 7.4の提供は、2004年3月31日まで行われる。
MaxDBは、ERP市場で確固たる地位を築いているSAP R/3環境をターゲットと して意識しており、将来的にこれを足掛かりにしてエンタープライズ アプリケーション市場にてMySQLが一定の地位を確保する可能性がある と見られている。