「政府のLinux採用」報道でLinux関連株が大幅続伸の展開
7月9日の日本経済新聞の1面トップにて報道された
「政府、リナックス採用」に端を発し、国内市場にてLinux関連株
の大幅続伸の展開が続いている。
9日にストップ高となった SRA(東証2部)は、その後も買い気配を切り上げている。 ぷらっとホーム(マザーズ)は、9日から3日連続ストップ高となり比例配分も 行なわれなかったため、週明けの14日は制限値幅を通常の2倍の4万円(上限のみ) にすると東証が発表した。ITユーザー向けのスキルアップ支援を手がける ピーエイ(マザーズ)が、子会社に「リナックス教育研究所」を擁している ことから注目が集まり、10日にストップ高、11日も前場段階でストップ高 買い気配。 ジャストシステム(JASDAQ)もストップ高が続き、10日には 前日比80円高(19.09%)の499円まで一時上昇したが、11日には一転410円まで 大幅反落する展開となった。
これらの値動きは、業績が必ずしも好調と言えない企業が多い ということ、またマザーズの上場銘柄は流動性が少ないことで、 なかなか寄り付かないということを踏まえる必要があるが、政府の後押し というキーワードが買い材料となっていると思われる。 ジャストシステムの反落については、主力製品の「一太郎」のLinux版が 今年中にリリースされると発表されてはいるが、まだ製品が出荷されている わけではないことと、政府が職員のオフィス環境にまでLinuxを採用するかは 不透明であることが売り材料になっていると思われる。