お気に入りのLinuxハードウェア・ベンダは?

従来は、このような質問をすると「ワークステーションとサーバは自分で組み立てている」という答えが返ってきた。Linuxを早くから使い始めていた人々は、マシンいじりから組み立てや修理まで自分でやる傾向があったからである。しかし時代は変わり、Linuxがもはや「新参者の」オペレーティング・システムではなく、市場の一大勢力であることを、大小を問わずますます多くのコンピュータ・ベンダが知るようになった。読者にはお気に入りのLinuxハードウェア・ベンダがあるだろうか? もしあるのなら、ぜひそのベンダと会って(できれば記事にして)みたい。

有能なLinuxハードウェア・ベンダ探しは、何も昨日今日に始めたことではない。はるか1990年代半ば、まだ私がAndoverNews.com(NewsForgeの前身)に記事を書き始める前から、消費者運動家のJamie Love氏と私は、Windowsの代わりにLinuxを提供するハードウェア・ベンダをもっと増やすにはどうすればよいかをメーリングリストで活発に議論していた。

この議論を「フレーム戦争」と呼ぶには当たらない。Jamieと私は仲の良い友人だし、Ralph Nader氏率いる消費者団体Consumer Project on Technology の責任者としての彼の働きに、私は大いに敬意を払っているからである。

Jamieと私の目標は、多くの点で共通している。ただ戦術が異なるだけである。当時、彼は世界中のコンピュータのデスクトップがMicrosoftに支配されるのを阻止する手段として、Dell、IBM、Gatewayなどの大手ハードウェア会社に、Microsoft WindowsだけでなくLinux──およびその他のオペレーティング・システム──も提供するように働きかけていた。一方、私はDellなどの大手がMicrosoftと運命を共にすることを望んでいるかどうかなどほとんど無関心で、自由市場のアプローチを提言していた。すなわち、レッドモンド(米Microsoftの本拠地)の要求に盲従するのではなく、顧客の要望を進んでかなえている小規模なコンピュータ・ベンダを見つけ出して支援するという手法である。

私はLinuxに好意的なたくさんのハードウェア・メーカも見つけた。当時はとても小さな会社だったVA Researchもその1つである。その後、VA ResearchはVA Linuxに姿を変え、新規株式公開(IPO)を実施し、Andover.netを買収してOSDNとし、後にVA Softwareとなって、今でもNewsForgeを所有している。(編注:japan.Linux.comは、VA Linux Systems Japanは所有している。)

VAは既にハードウェア・ビジネスから手を引いているが、ほかの多くの会社はハードウェア・ビジネスを継続し、私がLinuxハードウェア・ベンダを探し始めてからというもの、たくさんの新しいLinux主体の会社が登場している。

1997年以降、私はデスクトップ・ハードウェアをLinuxに好意的なベンダからしか購入していない。その多くは「ショップブランド・マシン」を販売している小さな店舗である。購入したマシンは、少なくとも大手のベンダの製品と同じくらい信頼性が高いと信じるし、普通は価格も少しばかり安い。しかも、これらの小規模なベンダからは、大手のベンダよりはるかに優れた技術サポートとサービスを常に受けてきた。何しろ大手のベンダのサポートときたら、外部委託された「顧客サービス」部門の「一次」担当者が、まるで原稿を読み上げるように、コンピュータを再起動し、それでうまくいかない場合はWindowsを再インストールし、それでも動かない場合はマシンを修理に送り返すように指示するだけなのだ。

私は、「どうぞお持ちください。どこが悪いか調べて、すぐに直してさしあげます。」と言ってくれる地元の会社と付き合う方を断然好んでいる。一度このレベルのサービスに慣れてしまうと、たとえ地元ベンダより価格が多少安くても、全国や世界に展開している会社の製品を選ぶ気にはなれない──もともと地元ベンダがかなりまともなところなら、ほぼ同等の品質の製品で価格が大手より高いことはあまりない。

ただしラップトップに関しては、ほとんどの場合、メーカ製のWindows主体の完成品をいまだに購入している。たとえLinux主体のベンダからラップトップを購入する場合でも、Linuxでは必ずしも動作しないモデムやアクセサリが付属するOEMの「在庫」マシンを入手することが普通である。

おそらく、現地組み立てのモジュール式ラップトップがじきに登場するだろうが、少なくとも米国では、まだ「その段階」まで至っていない。しかし、Linuxユーザの数が──特にLinuxラップトップ・ユーザの数が──現在のペースで増え続ければ、少なくとも台湾や韓国の大手のラップトップ・メーカの1つや2つは、Linux完全互換のラップトップを生産(および宣伝)し始めるだろう。それは時間の問題である…

それまでは、将来は将来、今は今である。Linux互換やLinuxインストール済みのコンピュータを今すぐ購入できるのはどこだろうか? サーバなら、今ではほぼすべての有力なハードウェア・メーカがLinuxサーバを販売しているので問題はない。しかし、デスクトップやラップトップはどうだろうか? 読者はどのベンダから購入したのだろうか? その中で、サービスが良かったところと悪かったところはどこだろうか?

いずれ、我々はLinuxに好意的なハードウェア・ベンダのリストをまとめたいと考えている。入れ替わりの激しいリストになることは間違いないだろう。あるいは、既にどこかで公開され、こまめに更新されているリストをご存じの読者がいるかもしれない。そのようなリストがあれば、ぜひリンクさせてほしい。

読者からの情報提供を求む…(編注:Slashdotにでも投稿してほしい。)