Gordano - Exchangeよりも古い「Exchangeに代わる」サーバ
私たちはときどき、Microsoft Exchangeの代わりになる製品についての記事を書きたくなる。というのも、多くの読者から、Exchange Serverは彼らのサーバルームの中でLinuxに移行できない唯一の要素で、社内からOutlookを消し去ったら多くの社員たちが腹を立ててわめき立てるだろう、という話を何度も繰り返し聞いているからだ。
実際のところ、Exchangeの全機能を備え、Linux上で動作する他のメッセージングサーバ製品は数多くある。その多くは安定した企業によって販売および保守されており、企業レベルのクライアントを大量に抱えている。
Gordanoは最初はNTMailという名前で登場した。Gordano社では、これはWindows NT用の最初のEメール/メッセージングサーバ製品だと主張している。その後、LinuxといくつかのUNIXシステムに移植された。現在では、スポークスマンのRay Warren氏は「Gordanoはオペレーティングシステム戦争に加わるつもりはない。我々は中立する」と述べている。
おそらく、そのとおりである。Gordanoの価格リストを見ると、Windowsライセンスは、LinuxやUNIXのライセンスに比べるとかなり安く売られている(価格を見るには各製品をクリックする)。この価格差は、オペレーティングシステムそのもののライセンスを購入する際に節約できる額を相殺しても余りあるほどだ。
Warren氏は、この価格差の理由として、「開発と保守、テストに関しては、UNIXに多くのコストを費やしているが、その割りにユーザ層は少ない」と述べている。
Exchangeの価格と直接比較することはできないが──Warren氏は「Exchangeの価格は複雑すぎる」と述べている(心から同意したい供述である)──、それぞれの状況ごとに計算してみると、ほとんど必ずと言ってよいほどGordanoの方が安価である。Gordanoにはオプションのインスタントメッセージング機能もあるので、ユーザたちは会社のファイアウォールやアンチウイルスロジックの裏でインスタントメッセージング機能を安全に使うことができる。そして何よりも有名なのはスケーラビリティである。(このケーススタディによると)1つのGordanoサーバで50,000以上のクライアントをサポートすることができ、100,000またはそれ以上に拡張することもできる。
Epinions.comでは、5人の読者がGordanoのレビューを公開している。3人はあまり気に入らなかったようだ。残りの2人はまあまあと評価している。
Gordano社では、間もなく、Linux/UNIXライセンスの価格をWindowsライセンスの価格と揃えるかもしれない。また、揃えないかもしれない。これを決めるのは、私たちではなくGordano社だ。
一方、Stalker SoftwareのCommuniGate ProとSuSEのOpenexchange Serverにはどちらも新機能が多数追加されており(両製品については間もなくNewsForgeで記事を公開する予定)、古くから信頼性の高い「ExchangeそのものよりもOutlookとの互換性が高い」Samsung Contactはゆっくりと進歩しており、リリースを重ねるたびに前進している。どの製品も、特にLinuxに関しては、Gordanoと同程度のお手頃価格で販売されている。
現時点では、少なくとも私たちが知る限りでは、エンタープライズレベルの完成されたフリー(オープンソース)の「Exchangeに代わる」Eメール/メッセージングソフトウェアパッケージは存在しない。数多くのフリーのソフトウェアパッケージを自分で組み合わせて、Exchangeの大部分の機能を得ることは確かに可能だ。しかし企業環境では、出回っている各社製品の数を考えると、「フリーソフトウェアでなければ使わない」という強固なソフトウェア入手方針を取っている企業でもない限りは、それほどの手間をかける価値はないだろう。
執筆者からのメッセージ:オープンソースまたはフリーのソフトウェアで、万全な機能を備えたエンタープライズレベルの「Exchangeに代わる」Eメール/メッセージングサーバシステムがあり、実際にそれを稼動して使用しているという人がいたら、ぜひその記事を書きたいので、Eメールでご連絡いただきたい。電話、IRC、IMなどでインタビューをしたいと思う。