UIの全面刷新に加え、chemSHERPAファイルのインポート/エクスポート機能、文書依頼/配布機能、SDS作成機能を新たに実装
素材プラットフォームを目指す化学産業特化型SaaSスタートアップ、Sotas株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:吉元 裕樹)は、業界における法令対応の常識を刷新し、化学調査業務の効率化を実現するクラウドサービス「Sotas化学調査」のUIを全面リニューアルいたしました。
あわせて以下の主要新機能を実装し、法規制調査・SDS作成・必要文書のサプライチェーンでの情報伝達までをSotas化学調査で完結できるよう進化しました。
新たに実装された主な機能について
■SDSなどの文書のアップロード依頼/配布機能SDSや非含有証明書をワンクリックで依頼・配布、進捗管理も自動化。
紛争鉱物調査書や非含有証明書など、調査に必要な文書について、サプライヤーへのアップロード依頼から、顧客や社内関係者への配布までをクラウド上で一元管理できます。
製品ごとに依頼先/配布先を指定でき、ダウンロード状況の確認や再送信も容易。
さらに、「いつ・誰に・どのバージョンを配布したか」の履歴が自動で記録され、トレーサビリティの確保と文書管理の信頼性向上に貢献します。
「メール作成の手間」「送付・対応漏れ」「進捗管理の煩雑さ」といった現状の課題をまるごと解決します。
■SDS作成機能
成分情報からJIS準拠のSDSを自動生成、法令改定にも柔軟に対応。
製品の成分情報や法令該当情報をもとに、JIS Z 7253に準拠したSDS(安全データシート)を自動生成できます。
応急措置や火災時の対応といった項目には、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」に掲載されているモデルSDSの表現を参考にしたテンプレートを活用。
誰が作成しても品質にばらつきのない、再現性の高いSDS作成が可能になります。また、法令改定やGHS分類の更新にも追従し、常に最新情報に基づいたSDSの提供を実現します。
■chemSHERPAファイルのインポート/エクスポート機能
SHAI・SHCI形式の入出力に対応し、chemSHERPA対応業務とスムーズに連携。
Sotasでは、chemSHERPAのAIファイル(成形品情報)をインポートすることで、成分情報や用途、遵法判断などのデータをそのまま保持し、次回以降の出力にも再利用可能です。
従来、出力のたびに都度入力が必要だった「用途」や「法令該当の判断情報」も、一度の登録で繰り返し活用でき、再入力の手間やヒューマンエラーを大幅に削減。
属人化しがちな調査業務の標準化と効率化を強力に支援します。
開発の背景:「人が頑張るしかない」を変える。 Sotasが提案する、新しい化学物質調査のかたち
化学品を取り扱う企業では、製品に含まれる化学物質の調査が避けて通れません。SDSやchemSHERPAなどに記載された成分情報や物性データをもとに、各国・各法令に沿って対応状況を確認し、取引先や顧客へ適切な情報提供を行う必要があります。
しかし、現場では各社フォーマットの違いや頻繁な法令改定への対応、成分ごとの含有調査やSDS作成といった作業に膨大な工数がかかっています。
加えて、複雑なExcelファイルでの突き合わせや手作業による確認作業が多く、転記ミス・見落としといったヒューマンエラーも起きやすい状況です。
担当者の属人化が進みやすく、人が変わると引き継ぎが難しいという課題も少なくありません。
こうした背景を受け、Sotas化学調査は、化学物質調査における“人の手に頼るしかない状況”を根本から見直し、 法規制対応をより正確に、スピーディに進めるためのプラットフォームとして進化を続けています。