2024年の市場動向を振り返るとともに2025年の予測を発表、AIは実用化から自律化に向かう
B2B SaaSをはじめとしたスタートアップへ出資するOne Capital株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:浅田慎二)は、国内SaaS市場の動向や2025年における予測をまとめた「Japan SaaS
Insights 2025」を公開しました。
「Japan SaaS Insights」はOne Capitalが国内SaaS市場の民主化を目指し、年に1回発刊するレポートです。以下の内容をまとめています。
– 2024年におけるSaaS市場の予測 答え合わせ
– 日本のSaaS市場動向
– SaaS上場企業のマーケット動向
– SaaSスタートアップの資金調達 / Exit動向
– 2025年におけるSaaS市場の予測
2024年の予測におけるSaaS市場の予測 答え合わせ
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-48193450e215c5c7f76f4d2862cde5f3-1369×771.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
前回のレポートではSaaS市場における5つの予測を立てており、概ね当たっていたと考えています。
SaaS業界全体として、AI技術との融合が不可避となり、あらゆるSaaS企業がEmbedded AI企業になるという予測を立てていました。AIを活用したSaaS企業は前年比2倍超の90サービスまで拡大し、多くのSaaS企業がAI技術の組み込みに邁進しています。
また、クラウドやAI技術の普及によって、セキュリティ・プライバシーテックに注目が集まるという予測に対し、SecOpsをはじめとしたスタートアップが資金調達を実施したことで、同領域へリスクマネーが流入しました。
バーティカルSaaSでは、未開拓の領域がさらに成長を遂げると予測していました。2024年はこれまで件数の少なかった農業・化学業界でプロダクト数が倍増するなど、バーティカルSaaSが勃興する予兆が見られています。
続いて、2050年までのカーボンニュートラル実現に向け、Climate Techが注目を集めるという予測を立てていました。2027年からサステナビリティ情報開示が義務化されることも追い風となり、booost technologies(弊社支援先)がシリーズBラウンドで資金調達するなどの動きが見られました。
最後に、営業効率の重視が進むことでSalesTechがさらなる飛躍を遂げると予想していました。AI
SaaS分野では、セールスやカスタマーサクセス領域のプロダクト数が前年よりも増加。また、
SalesMarker(弊社支援先)がサービス開始から2年でARR20億円に到達するなど、急成長している領域も存在しています。
日本のSaaS市場動向
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-d14e99ae4c1f20d528edd12345f5c3e5-1363×767.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
IDC Japanによると、国内のパブリッククラウド市場は2023年の3.1兆円から2028年には約6.5兆円に拡大すると見込まれています。この背景には企業におけるDXの加速、SaaSをはじめとしたクラウドアプリケーションの普及、そして、AIの普及などがあります。
SaaSにフォーカスすると、国内市場は2024年に1.4兆円となりました。2023年の1.3兆円から2028年には2兆円へと約1.5倍に拡大すると見込まれており、今後も緩やかに成長していくと見込まれています。
SaaSスタートアップの資金調達 / Exit動向
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-e2255c846525ce6060c882f89ef49a37-1365×769.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年におけるSaaSスタートアップの資金調額は、前年比5%減の1357億円となりました。スタートアップ調達額におけるSaaS分野の比率も前年とほぼ変わらず、コロナバブル前の健全な水準に戻ったと言えます。
SaaSスタートアップの資金調達ランキングを見ると、SmartHR(100億円)、ダイニー(75億円)、ログラス(70億円)をはじめとするミドル・レイター企業による大型調達が目立ちました。その結果、1社あたりの調達額(平均値)は前年比14%増の5.8億円となりました。
SaaS上場企業のマーケット動向
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-16b8689a5dd8c7d1d70652e0ae01c6dd-1370×774.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
国内の上場SaaS企業におけるPSR(中央値)は3.6x(24年末時点)となっており、横ばいの状態が続いています。一方、米国では6.1xとなっており、日本企業よりも約70%高いマルチプルが付いている状態にあります。
Rule of 40(売上成長率+営業利益率にて算出)の中央値を見ると、日本企業は33.1%であることに対し、米国企業は15.2%となっています。つまり、日本企業の方が成長と収益のバランスがより取れているのにも関わらず、米国企業よりも割安に取引されていると言えます。
今後、グロース企業全般の再評価やテック企業全体のセンチメント改善、海外投資家の関心向上などが起きると、両者のギャップは埋まっていくものと考えられます。
2025年におけるSaaS市場の予測
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-5ea8333d9716c19c7da30421cdf8988d-1369×771.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2025年におけるSaaS市場の予測の1つに、「Agent as a Service」の台頭を挙げています。従来の
SaaSでは、ユーザーがフロントエンドから入力し、バックエンドで処理されてデータベースとやり取りする流れが一般的でした。
今後、AIエージェントが普及することにより、ユーザーが自然言語でエージェントと直接対話し、エージェントがデータベースと直接連携するようになります。これによりバックエンド開発が不要となり、開発効率の向上とユーザー体験の改善が期待されます。
上記に加えて、「SaaS企業のAI実装によるワークフローの自動・最適化ツールの増加」「スタートアップ企業のセカンダリー取引やM&Aの増加」を予測として挙げています。
フルレポートのダウンロード
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61145/32/61145-32-134374bf051b1a41adb9f9b3ada14e94-1280×670.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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会社概要
– 会社名:One Capital株式会社
– 代表者:代表取締役CEO 浅田慎二
– 設立年月:2020年4月
– 事業内容:SaaSに特化したVCファンドの運用、出資者のDX支援、プロダクト開発
– ウェブサイト:https://onecapital.jp/
– お問い合わせ:https://onecapital.jp/contact