シーケンス制御を超える柔軟性と拡張性を備えた次世代組み込みプラットフォーム「sysWORXX Pi-AM62x(TI Sitara AM623搭載 )システムオンモジュールおよび評価開発ボード販売開始

2024年11月5日 – ポジティブワン株式会社(本社:東京都、関西拠点:兵庫県、ドイツ・ヒュルスフェルトに本社を置くSYS TEC electronic GmbHの日本総代理店)は、次世代組み込みシステム向けプラットフォーム「sysWORXX Pi-AM62x」のシステムオンモジュールおよび開発キットの販売を開始いたします。sysWORXX Pi-AM62xは、従来のシーケンサー(PLC)用マイコンにはない高度な柔軟性と拡張性を兼ね備え、産業オートメーションやIoTシステム向けに多機能な組み込み環境を提供します。

◆シーケンサーを超える多機能性と柔軟なカスタマイズ対応
sysWORXX Pi-AM62xは、TI SitaraTM AM62xプロセッサを搭載し、クアッドコアCortex-A53およびリアルタイムCoプロセッサ(Cortex-M4F)による高速で安定した処理を実現。これにより、複雑な産業用アプリケーションの要件に応じたシーケンス制御やデータ処理が可能となり、一般的なシーケンサー以上の機能性を備えています。

◆IEC 61131-3対応によるシーケンス制御の柔軟性
sysWORXX Pi-AM62xは、シーケンサー用途に不可欠な国際標準規格IEC 61131-3に対応しています。これにより、ラダー図(LD)、ファンクションブロック図(FBD)、構造化テキスト(ST)などのPLC言語で制御ロジックを構築することができ、既存の産業オートメーション環境との互換性を維持しながら、開発の柔軟性が大幅に向上しています。産業制御やプロセス制御におけるシーケンスロジックの設定も、従来のシーケンサーと同様の操作感で行えます。

◆高度なデータ処理とクラウド連携を実現するNode-RED対応
sysWORXX Pi-AM62xは、視覚的なデータフロー管理ツールであるNode-REDにも対応しており、ドラッグ&ドロップによる直感的なデータフローデザインが可能です。これにより、リアルタイムデータの処理やIoTクラウドとの連携が効率化され、IoTゲートウェイやエッジコントローラーとしての高度な用途にも対応します。また、Node-REDの対応により、複雑なデータ処理や通信プロトコルを簡便に設計でき、産業オートメーションや施設管理など幅広いシナリオで利用が期待されます。

◆広範なI/Oインターフェースと高い拡張性
sysWORXX Pi-AM62xは、41ピンのGPIO、デュアル1Gbps Ethernet、CAN-FD対応ポート、USB 2.0ポートなど豊富なI/Oインターフェースを備え、さらにM.2スロットを活用したストレージやWi-Fi、Bluetoothの追加も可能です。この広範な接続性により、複数のデバイスやシステムとの連携が求められる複雑な環境にも対応できるため、産業用の多機能デバイスとして大きな利便性を提供します。

◆sysWORXX Pi-AM62xによるシーケンサー用途と新たな可能性
sysWORXX Pi-AM62xは、従来のシーケンサーのように信頼性と安全性を備えつつも、産業オートメーションやIoTに必要な高い柔軟性を実現します。シーケンサー用途で必要な制御ロジックの精密な構築が可能でありながら、Node-REDやクラウドとのシームレスな連携により、リアルタイムのデータ処理やリモート管理も実現可能です。また、シーケンサー用マイコンには難しい複雑なデータ処理や高度な通信プロトコルをサポートし、多様な産業用途で新たな可能性を提供します。

◆sysWORXX ECUcore-AM62xの仕様と機能
sysWORXX ECUcore-AM62xは、産業オートメーションやエッジコンピューティング向けに高い柔軟性を持つ組み込みモジュールです。以下は主な仕様です。

・ プロセッサ: TI Sitara AM62x、最大クアッドコアCortex-A53(最大1.4 GHz)とリアルタイムCoプロセッサ・ CortexTM-M4F(400 MHz)
・ メモリ: 1 GiB DDR4(最大8 GiBまで拡張可能)、8 GiB eMMCストレージ、SDカードスロット対応

接続性:
・ デュアル1Gbps Ethernetポート(個別MACアドレス対応)
・ Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac対応
・ Bluetooth 5.2対応
・ CAN-FDポート×2
・ USB 2.0ホスト×1、USB 2.0デバイス×1

I/Oインターフェース:
・ SPI×2、I2C×1、GPIO×41
・ アナログ入力(12ビット、オプションで16ビット)×4
・ A/Bエンコーダー/ハイスピードカウンター×1、PWM×2
・ ディスプレイ: OLDI(Open LVDS Display Interface)対応

開発環境とセキュリティ:
・ Yocto BSPまたはDebian/GNU Linuxサポート
・ Dockerベースのビルド環境およびGitリポジトリ対応
・ RAUCを用いたOTAアップデートとセキュアブート

◆sysWORXX Pi-AM62x開発キット
sysWORXX Pi-AM62xは、sysWORXX ECUcore-AM62xを搭載した評価ボードで、プロトタイプ開発や実証実験に最適です。以下は主な仕様です。

接続性:
・ デュアル1Gbps Ethernet(個別MACアドレス)
・ Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.2対応
・ CAN-FDポート×2
・ USB 2.0ホスト×1、USB 2.0デバイス×1
・ I/Oインターフェース:
・ SPI×2、I2C×1、GPIO×41
・ アナログ入力(12ビット、オプションで16ビット)×4
・ A/Bエンコーダー/ハイスピードカウンター×1、PWM×2
・ ディスプレイ: OLDI(Open LVDS Display Interface)対応

ソフトウェア環境:
・ Yocto BSPまたはDebian/GNU Linux対応
・ Dockerベースの開発環境およびGit対応
・ C/C++、Rust、Python、Node-RED、IEC 61131-3などの多様なプログラミング言語対応

sysWORXX Pi-AM62xは、組み込みシステムの性能テストやシステム統合における実証実験に役立ち、スムーズなシステム設計と迅速な製品化を支援します。

【SYS TEC electronic GmbHとは】
SYS TEC electronic GmbHは、ドイツのヒュルスフェルトに本社を置き、組み込みシステムや産業用通信ソリューションを専門とする企業です。産業オートメーションやエネルギー管理、自動車分野に向けた組み込みソリューションを提供し、CAN、CANopen、EtherCATなどの産業用通信プロトコルに対応するモジュールやコントローラーを開発・製造しています。SYS TECは、カスタムソリューション開発や設計コンサルティングなどのエンジニアリングサービスも提供し、産業用IoT(IIoT)およびエッジコンピューティング向けのSYSWORXXシリーズを展開しています。

【ポジティブワン株式会社について】

社名: ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)

東京本社: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
関西本社: 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館 22F

URL: https://www.positive-one.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションを提供します。海外の有力な技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアやISO準拠のツールを提供し、システムコンサルティングからハードウェア、ソフトウェアのシステム受託開発まで、幅広くサポートしています。

【本件に関するお問い合わせ先】

ポジティブワン株式会社
メールアドレス:poc_sales@positive-one.com
TEL:03-3256-3933
FAX:03-4360-5301

リリース詳細
提供元: ドリームニュース